痴呆症老人の失踪は探偵ではなく、やはり警察と市に連絡を

祖母が失踪したことがあります。痴呆症になっていない62歳の頃でしたね。しゃっきりしていて自転車で片道40分ぐらいのイオンにも行ってしまうぐらいの人でした。

けれどもある日突然いなくなってしまったのですよね。しかし、その祖母の息子であるうちの父親によりますと、「若い頃から突然旅に出るようなところがあったから、ばあちゃんまた旅に出たんじゃないかー」とあまり気にしていない様子でした。

ですから、祖母が失踪したその日は警察に届け出は出しませんでしたね。そして家族の誰もとくに気にはしていませんでした。それが子ども心に私にとっても衝撃ではありましたが。

しかし祖母は次の日になっても帰ってはきませんでした。カバンは持って出かけた形跡はあるものの、うちに電話の一本もよこしませんから、さすがに家族も心配になってくるというものです。

そしてそこではじめて警察署に連絡しました。探偵は?という話もありましたが、老人だから警察だろうという事で。そこで驚く警察の仕事の早さですね。いや、この件に限ったことかも知れませんが。とにかく祖母が見つかったんですよ。他県の警察署にて待っていました。

詳細を言いますと、祖母は自転車で迷子になってしまって、しかし元気なばあちゃんですからそのまま車しか通れないような道路も自転車で突き進み、そしてお隣の県へと行ってしまったようです。

しかしばあちゃんは進めど進めど自分がどこにいるのかわからなくって、囲いのあるバス停で寝たりしながら、とりあえず人のいるところを探して自転車で進んでいったそうです。

そして駅前にある警察署にて、「家までの帰り方」を聞いていたということで。私たちが警察に連絡を入れてからしばらくしてのことでした。まあ無事に見つかって良かったですよ。